ハンタウイルス確認のクルーズ船、カナリア諸島に到着 乗客ら下船へ
ハンタウイルスの集団感染が疑われていたオランダ船籍のクルーズ船が、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着しました。船内ではすでに症状のある人はいないとされており、乗客や一部の乗員は検査を受けたうえで、小型船や専用車両を使って空港へ移動し、各国が手配した航空機で帰国する予定です。
背景:南米出航後に発生したハンタウイルス感染の疑い
このクルーズ船は4月1日に南米アルゼンチンを出航しました。その後、南米でバードウォッチングなどをしていた乗客の死亡が相次ぎ、世界保健機関(WHO)は5月2日にハンタウイルス感染を初めて確認しました。感染拡大への懸念が高まるなか、船はテネリフェ島に到着し、乗客の下船と帰国に向けた対応が進められています。
現在の状況:症状のある人は確認されず、順次下船へ
報道によると、現時点で船内に症状のある人はいないとされています。乗客と一部の乗員は必要な検査を受けたうえで下船し、各国の手配によって帰国する見通しです。感染が確認された状況下でも、関係機関は慎重に移送と健康管理を進めています。
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テネリフェ島に到着後、検査を経て移送
クルーズ船はスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着。乗客と一部の乗員は検査を受けた後、小型船や専用車両で空港へ向かい、帰国のための移動が進められています。
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WHOは公衆衛生上のリスクは低いと説明
WHOのテドロス事務局長は、船内に症状のある人はいないとしたうえで、新型コロナウイルスのような事態ではなく、公衆衛生上のリスクは依然として低いとの見方を示しました。
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船内には少なくとも147人、日本人乗客も
運航会社によると、6日時点で船内には乗客と乗員あわせて少なくとも147人が滞在しており、その中には日本人1人も含まれていたとされています。
経緯:乗客の死亡を受けて感染が判明
船内では、4月11日にオランダ人男性の乗客が死亡し、さらに26日にはすでに下船していたその妻も亡くなりました。5月2日にはドイツ人女性客も船内で死亡し、こうした経緯を受けてハンタウイルス感染が確認されました。各国の保健当局や国際機関は、その後の動向を注視しています。
今後の見通し:下船後は補給のうえオランダへ
乗客らの下船後、クルーズ船は燃料や物資の補給を行い、オランダのロッテルダムへ向かう予定です。航行にはおよそ5日かかる見通しとされており、今後も乗員の健康管理や国際的な情報共有が重要になります。感染症対応では、冷静なリスク評価と迅速な連携が引き続き求められます。
