ちあきクリニック 松永 千秋院長 (自由が丘) インタビュー

日本でも数少ない、性同一性障害を専門とする「ちあきクリニック」の松永院長は、28年以上にわたって性のあり方を追求している。「心と体を一致させることだけが治療ではない」という松永先生の言葉には重みが感じられ、とても深い意味があった。
一括りではなく、さまざまな個性のあり方を認める考え方やこの分野における課題点、そしてあまり積極的に研究されないこの分野を追求し続けるその原動力など、かなり踏み込んだお話を伺った。今回の取材をとおして語られた内容は、読者だけでなく医療従事者も読むべき内容だ。
松永 千秋院長インタビュー
早稲田大学で物理学を学んだあと医学の道に転進したとのことですが、その経緯を教えてください
当時は、物理学に対して過大な期待を抱いていました。「物理学を追求すれば人間の精神領域も明らかになる」「物理学がわかればすべてがわかる」とさえ思っており、そういったところに物理学の魅力を感じていたのです。私はもともと人間の精神に興味があり、それを解き明かしたいという思いから物理学の道に進みました。
しかし、実際に物理学を勉強してみると、生命の神秘や精神の解明には遠く及ばないことを痛感せざるを得ませんでした。大学4年生のとき教授に相談したところ「"分子生物学"をやるか"医学部"で勉強するのはどうか」と勧められ、そこで初めて『精神医学』という道を考えました。
『心理学』は"人間の体"の治療まではできませんが、『精神医学』では、治療を通じて、精神現象にこれ以上ない直接的なかかわりが持てます。それに、当時「精神疾患を薬で治せる」という話を聞き「物質的な解明も進んでいるのではないか」とも思いました。それらを考えて医学部に進むことを決め、高校生の家庭教師をしながら自分も勉強して入学しました。
医学部ではどのように過ごされたのでしょうか?また、ほかに興味を持たれた科はなかったのでしょうか?
脳神経外科にも興味を持ちましたが、そこでは脳を物質や器官として扱うため、精神に直接切り込めないと思って、当初の希望どおり精神科に進みました。
大学卒業後はすぐに大学院に入り、生物学的な研究をしたのち、2年ほどアメリカのNIHで奨学金をもらいながら留学していました。留学中はジョンズ・ホプキンス医科大学の教授とも懇意にしていただき、NIHとジョンズ・ホプキンス医科大学とを行ったり来たりしていました(笑)。帰国後は大学に戻り、それから10年くらい勤務医をして、開業しました。

性同一性障害を専門的に扱うクリニックとして開業するには勇気が必要だったのではないでしょうか?
もちろん、かなり勇気が必要でした。もともと性同一性障害を専門にしたいという気持ちはあったのですが、勤務医では組織の中ということもあり、不自由さを感じていました。以前勤めていた病院では、5年ほど性同一性障害の患者さんに接し、やっと週に1回の専門外来をさせてもらえたんです。しかし週に1回ですと、診る患者さんの数にも限りがありますし、ホルモン注射などの保険外治療は行うことができませんでした。
何より患者さんは"ドクター"ではなく"病院"に来ている感覚があります。個人のクリニックであれば、患者さんは"ドクター"に会いに来ますよね?今では、ご家族の方といらっしゃる患者さんも多く、家族ぐるみの付き合いができるようになったように感じます。私は患者さんとの距離を縮めたいと思っていましたし、勤務医時代にはなかった接し方ができることに魅力を感じ、勇気を出して開業に踏み切りました。今では思い描いていたものに近い診療ができていますから、開業してよかったと思っています。
全国から性同一性障害の患者さんがいらっしゃるとのことですが...
そうですね。性同一性障害の患者さんは、北は青森、南は九州から来る方もいらっしゃいます。でも、それ以外のうつ病などの患者さんは、基本的に地域の方が多いです。性同一性障害の患者さんだけを診療しているわけではありませんから、誰でも気軽に来院してほしいと思っています。
主要都市に性同一性障害を標榜するクリニックは少ないように感じますが、何か障壁があるのでしょうか?
性同一性障害を専門としている先生は少ないです。関東には何名かいらっしゃいますが、それ以外では札幌医科大学や大阪医科大学、関西医科大学、岡山大学や長崎大学などまばらにいる程度です。専門家が少ない原因は、やはり難しい分野なのだと思います。日本で治療が認められたのも十数年前と、日も浅いですから。
治療が認められる以前は、性転換手術で有罪判決を受けるなど、治療自体がいかがわしいものという認識でした。積極的に踏み込んでいくには相当の勉強が必要ですし、患者さん一人ひとりに向き合う時間も必要となりますので、なかなか思うように治療が広まらないといった状況ですね。
性同一性障害ではどのような治療をするのでしょうか?
性同一性障害の治療は『「体」を「心」に一致させること』だと一般的に考えられているかもしれませんが、私としては、精神療法やカウンセリングが大事だと思っています。患者さんは「心」と「体」が一致しないことに違和感を覚えながら生活してきたわけです。ただ単純に体を心に一致させるというのではなく、その人の性のあり方が人格に統合され、今まで生きてきた歴史とこれからの"生き方"がスムーズにつながっていくようにすることが重要だと思います。
もちろん、患者さん自身で、自分の性のあり方が社会の中で生きる人格としてのあり方に統合させていくことができれば、医療の手助けは必要ありませんし、そういった方もたくさんいらっしゃいます。性転換手術だけでなく、男性でありながら「女装家」として生きる方法、職業の中で女性らしさや男性らしさ、あるいはそれ以外であっても良いのですが、自分らしい性のあり方を出していく方法もあります。さまざまな"生き方"がありますから、「心」と「体」が一致していないという単純な枠で捉え、「体を心に近づければいい」というスタンスだけで患者さんに接することは、危険だと思います。
患者さんも、「そういった考えに当てはまらない自分は何なのだろう」とか、その説明にしっくりきていないのに「そういうものなんだ、そう生きなければいけないんだ」と自分に言い聞かせ、医師が診断しやすいように事実とは異なる過去の生活歴を報告することもあります。でも、それはその患者さんが悪いのではなく、医療側の考え方が狭すぎたのです。
治療を受けるまでの、ずっと思い悩んできた期間もその患者さん自身。それを否定することは、精神衛生上も好ましくありません。「過去の自分も受け入れながら、未来の新たな生き方を創る」と言ってもよいかもしれません。
それぞれの患者さんが、自分に合った『自己像』を創っていく手助けをすることが、治療がめざすべき目的であり、性転換手術やホルモン注射をすることが目的なのではありません。そこを間違えてしまうと、「体は望んだとおりになったのに、なんだかしっくりこない」ということもあります。もちろん、当院でもホルモン注射などを行っていますが、あくまで注射や手術は"手段"であり、本来の"目的"は『自分らしい性のあり方を統合した、新しい生き方を見つける』こと。これを忘れないでほしいです。
枠にとらわれない考え方が重要なのですね
もちろんです。もう1つ重要なことは「人格発達」という考え方。「心」と「体」の不一致という考え方だけでは、一断面しか捉えられていません。たとえば「幼児期は何もなかったのに、なぜ思春期になってスカートを嫌がるのか」といった考え方です。人の人格はいくつになっても発達を続けますよね。思春期には思春期の、青年期には青年期の人格の発達があるため、それを踏まえて支援する必要があります。
幼児期は親の教育などに合わせようと人格形成が進みますが、思春期を迎えて自己意識が確立され始める頃、あるいは中年期になってから強く違和感を覚えることもあります。たとえば「若い頃から違和感があるけれど、結婚や出産を経験したら変わるかもしれない」と考えていた患者さんが、中年期になっても違和感を抱え続けるような場合です。中には、子どもが成人して手を離れたことをきっかけに"自分らしい生き方"を模索し直し、治療に踏み切る方もいらっしゃいます。
このように、もはや障害という言葉などでは一括りにできない、一人ひとりの性のあり方の多様性と、人格発達という時間軸を入れた考え方が必要となります。しかしながら、こうした考え方がなかなか浸透しないのが現状。患者さんには、医師だけでなく、家族や友人の助けも必要ですから、そういった方を含めて、この考え方を広めていきたいと思っています。
患者さんには周囲の協力が必要とのことですが、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
家族やパートナーのサポートは非常に大事です。患者さんが当院に訪れ、私と接することができる時間は、日々過ごしている時間に比べればほんのわずかな時間でしかありません。大部分の時間は家族やパートナーが接しているため、その方々の支援は必須です。
ですから、私は家族の方とも十分にお話をします。企業研修で講演をしたり、学校に通っている方のために、時には学校に出向いたりしての講演活動も行っています。ほかにも、学校で校長先生を主体としたサポートチームを作ってもらい、そのサポートもしています。それだけ難しい問題で、周囲の理解と協力が必要なのです。
その考えが少しでも広まればと思って、学会活動もしています。GID(性同一性障害)学会の第18回大会(2016年3月19~20日)の大会長は私が務めました。この学会の特徴としては、会員のほとんどの方が性同一性障害の悩みを抱えた当事者。そのためドクターだけでなく、法律関係者や教育関係の方などさまざまな方が参加されました。
もともとは当事者たちと支援する医師や法律家などが、GID研究会として組織したもの。それが時代と共に学会として認められ、今に至ります。そのため、ほかの医療系の学会とは性質もだいぶ異なると思います。大会では哲学的な講演もありますので、誰でも気軽に参加し、少しでも理解を深めていただけるとうれしいです。
先生のもとを訪れる性同一性障害の患者さんはどのような方が多いのでしょうか?
性同一性障害で最も多いのは、やはり10~20代の患者さんです。親御さんや学校の先生が気付いて来院するケースもあります。あまりにも若い患者さんへの性ホルモン治療はできませんが、第二次性徴を遅らせる治療は可能です。第二次性徴を止めることで違和感を軽減し、精神的成長を見守りながら、自分と向き合う時間を確保するという手段もあります。
性同一性障害以外の患者さんはどうでしょうか?
もちろん不安症やうつ病、統合失調症など、地域の患者さんもたくさんいらっしゃいます。そういった治療も20年以上行ってきました。留学しているときは精神薬理学を研究していたので、薬物療法に関しても専門分野です。
精神療法に関しては、浜松医科大学にいたときには、不安症や神経症に対するわが国独自の治療法である森田療法を中心に勉強をしていましたから、それを基盤とした治療や、精神力動的精神療法も得意としています。全国から患者さんが来院してくれることは非常に喜ばしいですが、地域の患者さんを支えるドクターとしても機能したいと思っています。
アメリカは性同一性障害などについて進んでいるというイメージがあります
アメリカでも、「人格発達という時間軸」を取り入れた考え方や、ジェンダー・アイデンティティを「人格の一側面としての性のあり方」と捉える考え方、それを踏まえて、一人ひとりの、その人らしい性のあり方を、人格発達の中で統合することを支援していくという治療論に関する研究や議論は、あまりなされていません。私は、以前アトランタで開催されたGIDの国際学会でこういった発表をしたのですが、かなり新鮮に受け取られていたようです。
患者さんと接するときに気をつけていることはありますか?
聞く姿勢を大切にしています。アクティブな受容と言うのでしょうか。すべての患者さんと長時間お話できるわけではありません。その中で、心を開いてくれるためにはどうすればよいのかなど、私の過去の経験からいろいろと工夫をしているつもりです。
もちろん、症状の安定している患者さんでも「いつもと何か違うな」と思えば、じっくりと時間をとってお話を聞きます。時にはほかの患者さんを待たせてしまうこともありますが、来院した患者さんに、私が「待たせてしまってごめんなさい」と言うよりも先に、「先生、今日は大変そうだね。無理しないでね。」と声をかけてもらうこともしばしばあります(笑)。そういった患者さんも、「自分に何かあったときは話を聞いてもらえる」と感じることで、より安心できるのではないかと思っています。
人がなかなか踏み込まない性同一性障害の診療を続ける、先生の"原動力"を教えてください
やはり、患者さんから感謝されることですね。以前、大学病院にいたときに、週に1日、精神科の専門病院へ派遣されて勤務した時期がありました。そこは統合失調症の患者さんなどが多く、長年入院されている方もたくさんいました。中には、10代から入院して、既に30代の方も。長年治療をしても社会復帰が叶わない患者さんを診ていることに、私はとてつもない無力感に苛まれていました。そんなとき、ある30代の女性の患者さんが私にこう言いました。
「私は統合失調症でとてもつらい毎日です。病気は治らないかもしれないけれど、あなたに出会えたことはとても幸せだと思っています。もし私が統合失調症にならなかったら、先生には出会えなかったんですから。」
それを聞いて、私は心を打たれました。『自分の存在が患者さんにとって少しでもプラスになっているんだ』と感じたんです。それからは、少しでも患者さんのプラスとなる医師になろうと思いながら診療しており、当時の言葉が今でも私の原動力です。
症状が改善して「楽になりました」と聞くのも、症状が改善しなかったとしても「先生と会えてよかった」と言われるのもうれしいです。過去の経験を糧に、今後もそう言われるドクターをめざして頑張っていきたいです。
院長プロフィール
<経歴>
1991年 浜松医科大学大学院修了
1993年 米国国立保健研究所(NIH)留学
2000年 浜松医科大学精神科講師(病棟医長、外来医長)
2003年 4月 日野病院副院長就任
2012年10月 ちあきクリニック開院
<資格・学会活動等>
医学博士
精神保健指定医
日本精神神経学会専門医
日本精神神経学会指導医
GID学会(性同一性障害学会)理事
日本精神神経学会 性同一障害に関する委員会委員
日本精神神経学会 DSM-5の病名翻訳に関する委員
GID学会第18回研究大会 大会長
ちあきクリニック アクセスマップ
| 住所 | 東京都目黒区自由が丘2-8-30 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5726-8715 |
| アクセス |
東急東横線 自由が丘駅より徒歩7分 |
| 診療科目 | 心療内科・精神科 |
| 診療時間 | 9:30~12:00/14:00~18:00(金曜は18:00~21:00) |
| 休診日 | 木曜、日曜、祝祭日 |
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いわゆる「うつ状態」を主訴に来院される方が多いです。他には「パニック障害」「強迫性障害」「社会不安障害」「統合失調症」「注意欠陥障害」「不眠症」等、様々な方がいらっしゃいます。男女比は同じくらいで20~50代の方が多いです。
できる限り患者さんの希望に沿った治療をするようにしています。たとえば、私が「こういった治療方針でいこう」と思って患者さんに提案しても、一方的な提案では受け入れられないことがあります。




当院ではすべての治療に顕微鏡を用いています。理由の1つは、肉眼やルーペでは光が届かず治療が難しい場所も治療ができること。次に、高倍率で患部を見ることができるため、歯の削りすぎや虫歯の取り残しなどを防ぐことができます。
はい。顕微鏡治療は歯をミラーに映して行うことが多く、訓練が必要です。もちろん、私も初めから使いこなせたわけではありません。毎日のように顕微鏡に触れて訓練しましたが、それでも使いこなすまでに1年くらいはかかりました。顕微鏡治療には高度なテクニックが必要と言われますが「訓練すれば誰でも使えるようになるはず」だと思っています。
そうですね。1人あたり最低1時間半はとっています。顕微鏡を使用した治療では、細部にまでこだわって治療を行います。たとえば、ピッタリと合致する被せ物を作るための歯型を採るにも一工夫します。
顕微鏡の導入にはそれなりの費用がかかりますし、技術の習得も必要です。先ほども述べたとおり、しっかりと顕微鏡治療を行おうとすると、1つの治療に非常に時間がかかります。
当院に渋谷区からいらしている患者さんはほとんどいません。つい最近計算をしてみたら、渋谷区の人口20万人に対して、当院に来ているのは4人。つまり、約5万人に1人の割合でしか来院していないんです。
ほかに、20代前半の患者さんが紹介で来院されました。その方のお口の中は決してよいとは言えない状態でした。初回の検査を終え、映像でお口の中を確認しながら説明し、概算書を作成しました。当然治療箇所が多いため、結構な金額に。当院は自由診療のため、保険診療に比べて値段は高額です。


1999年から毛髪再生医療の研究を始めました。これは、試験管の中で毛包関連細胞を培養し再構築し、それを移植するといういわゆる『夢の治療』です。当時は広島大学との共同研究としてスタートしましたが、現在では北里大学、理化学研究所、当院での共同研究となっています。
症例数というより、患者さんのデータをまとめた豊富なデータベースを持っているんです。
主に植毛という手段です。まず、ご自身の後頭部辺りから頭皮を切除します。そして、その切除した頭皮に生えている毛髪の毛根を1つずつ切り分けていきます。
もともと女子医大の形成外科教授だった平山先生が設立された医院を私が継承しました。当初、人手不足のためにアルバイトとしてこの医院に勤務していたのですが、気がつけば院長となっていました(笑)。
「失われていく恐怖」を感じている患者さんが多いように感じます。若い頃から薄毛に悩む方は「この先どうなってしまうのだろう」という恐怖を感じ続けます。
ほかに、自分のためではないケースもあります。60代の男性で、娘の結婚式で一緒にバージンロードを歩くのに「ハゲとは歩きたくない」と言われてしまったそうです。「カツラは変身しすぎて笑いが起きてしまうからそれもダメ」と。そこで、プロペシアで自然に増毛をし、結婚式にはちょうどよい具合に髪の毛も生え、娘さんに喜んでもらえたそうです。




当院では、初診の際に必ず歯磨きチェックをします。まず、患者さんの口の中から取ったプラーク(歯垢)に存在する細菌を、顕微鏡を使って見せます。こうすることで、患者さんに歯磨きの大切さを理解していただければいいなと考えています。
我々は重力の中に存在していますから、大地に接している部分が一番重要です。そのため、大地に接しているところに異常があれば、上部でバランスを取る必要があります。そうなると、頭の位置を変えて歯でストップさせ、バランスを取るしかありません。そのための食いしばりなどによって歯や顎に異常が出て「痛い」となります。
医療は診断以外にありません。診断を出すために診査や問診がありますが、その中で一番重要なのは患者さんの訴えを聞く「問診」です。何が原因で悪くなってしまったのかということは、その方のお話の中から探っていくしかありません。
平成元年に開業し、当初から必要な機器を買っていたら、いつの間にかほとんど揃いました。ここは線路が近くて揺れるため、マイクロスコープだけは置いていません。必要な患者さんには、ほかの医院を紹介しています。
歯科治療は医療サービスだと思います。患者さんの要求に対して、その要求を改善するための技術を提供し、患者さんが納得すれば利益を得られます。患者さんの要求は「自分の健康を何とかしてほしい」ということ。その原因を取り除いてあげれば、そのほかのことは必要ないと思います。
よい治療を受けるためには、医者選びが重要だと思います。いかによい先生に出会えるかが問題です。人の出会いがうまくいくかは、自分が真っ当に生きているかどうか。たとえば、歩きスマホはしない、人に迷惑をかけない、ということですね。


矯正装置をつけると、お口の中の環境が大きく変化します。たとえば、試験直前に装置をつけるとかなりのストレスとなります。これも踏まえて、夏休み中に装置をつけ、新学期が始まった頃にはある程度慣れた状態で通学を開始できる。そのようなことまでしっかり説明した上で治療を進めていきます。
そうですね。矯正治療は患者さんと長くお付き合いするため、通うのが億劫になってはいけないと思っています。そのために、治療以外の話もするようにしています。そのおかげなのか、信頼関係が構築できてくると「先生、僕、このあと合コンなんですよ」なんて患者さんもいらっしゃいます(笑)。
恵比寿から来る患者さんは比較的少ないです。場所柄かもしれませんが、電車で通院される方が多いですね。埼玉の熊谷や大宮、少し前は福島から来る患者さんもいらっしゃいました。
今回の取材をとおして、恵比寿という歯科医院が多い地で23年以上もの間、矯正歯科として治療を続けてきた秘訣は、丸山先生の人柄に加え、日々進歩のために勉強を怠らない真摯な姿勢だということを強く感じた。


開業してから今年で8年目です。秘訣と言っても、あまり自信がないので特にそういったものはない気がします(笑)。「明日には患者さんが来なくなるかもしれない」と思っているぐらいですから。
そういう場合もあります。その結果、ほかの患者さんを待たせてしまうこともありますが、それでも説明は必要だと思っています。「ほかの患者さんがいるので」と説明を切り上げてしまっては「待たないというメリット」はあっても「納得した治療のメリット」は得られないと思っています。
今までの保険診療では、基本的に金属を使用して治療します。ここで使用する金属は「合金」と呼ばれるもので、さまざまな物質が含まれています。10円玉などの硬貨を思い浮かべるとわかりやすいかと思いますが、金属は鋳造されたときからイオン化によってサビ始めます。
はい。保険診療を希望する患者さんにもメリット・デメリットを理解した上で選択してほしいので、この説明はします。誤解のないように言うと、自費診療にもデメリットはありますし、保険診療が悪いというわけではありません。審美性や機能を追求するのであればもちろん自費診療ですが、コスト面がデメリットと言えます。一方で「噛めるようになる」という機能面の回復とコスト面で考えれば、保険診療が最高のものと言えるでしょう。
もともとは勤務医時代の師匠の教えです。ノンメタル治療を知って勉強するようになり、学会の発足から関わっていました。今では評議員という立場です。発起人でもなく、たまたま初期メンバーだったというだけですが(笑)。勤務医時代は師匠に言われるがまま勉強していましたが、学会などでほかの医師と関わったり研究を聞いたりしていくと「教えは間違っていないんだな」と改めて感じ、今でもノンメタル治療を掲げて診療しています。
駆け出し時代にはできなかった治療ができるようになった頃、歯がボロボロで「最近の食事はプリンと豆腐とババロアの3種類のローテーションなんです」という、食事もまともにできなかった患者さんを治療したことがありました。数年経ってその患者さんがまた来院してくれたときはうれしかったですね。ほかにも、開業当初からの患者さんで、引越しをしても通院してくれる方がおり、そのときも歯科医師としての喜びを感じました。
私は地域医療が楽しいと感じますので、そこをずっと担っていきたいと思っています。そのためにも「患者さんの話をきちんと聞く」というスタンスは続けていきたいです。




子どもは成長を利用できるというメリットがありますが、大人の場合は成長が終わっているため、その顔に合った歯並びを作らなくてはなりません。成長があれば顔を治すことができますが、その段階でよい方向に誘導していくことと悪くならないようにするという両方が必要です。
機能不全の代表的なものは口呼吸です。口で息をすると姿勢が変わります。たとえば鼻詰まりのとき、背筋を伸ばすと息苦しさを感じるため、猫背になることで呼吸を楽にします。そうするとオトガイ筋が引っ張られて顔は面長となり、顎は発育せずにどんどん下に向かって成長していき、出っ歯となってしまいます。さらに、姿勢が崩れることによって舌が歯と歯の隙間に入る癖ができて習癖となってしまいます。


インターネットの普及により、昨今、病院やクリニックを探す際、インターネットで検索する人がかなり増えてきました。もちろん「近所だから」「子どもの頃からかかっている」「家族のかかりつけ」といったところへ通う方が多いと思われます。しかし日頃とは異なる症状が発現したときには、やはり「どこの病院へ行くべきか」を考えます。そのときに手早く探せるのがインターネットです。
ドクターゲートは、前述した経験を持つ当社編集長が「どうすれば病院・クリニックと患者をうまくマッチングさせられるのか」と考えたことがきっかけで生まれました。まさに、
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名医とは何だろう。「名医」を辞書で調べると「すぐれた医者。有名な医者。」と書いてある。これは、誰が、何をもって判断するのか。簡単そうで難しい問いだ。産まれたばかりの赤ちゃんから、子ども、学生、大人、高齢者、誰もがお世話になるのが病院・クリニック。世の中ですべての年代の人が同じように通うところは、不思議とここだけだろう。
真の名医を探し出すという志を持っているドクターゲートでは口下手でありながら技術は最高レベルという先生方の『想い』をも引き出します。
ドクターゲートではドクターゲート編集部が独自に収拾した情報や掲載医院からのご紹介を元に地域で貢献されている名医だけに絞って連絡をさせていただいております。