中目黒メンタルクリニック 新 英士院長 (中目黒) インタビュー

「患者さんの「こころ」を支えるドクター 患者さんに寄り添うための工夫とは」 中目黒メンタルクリニック 新英士院長
東急東横線と日比谷線が乗り入れる中目黒駅から徒歩1分。「中目黒メンタルクリニック」には、勤務医時代からの患者さんも来院すると言う。

「精神科というのは敷居が高いイメージですが、気軽に来られる場所でありたい」そんな院長のお気持ちから、開業場所も"テナントが複数入ったビルの2階以上"で探したようだ。そして「初診の患者さんはその日のうちに診る」というポリシーのもと、日々多くの患者さんを支えている。二児の父でもあり、人間味あふれる新(あたらし)院長にさまざまなお話を伺った。

新 英士院長インタビュー中学生時代に何気なく読んだ本などからだんだんと興味を持ったドクターになられたキッカケと、精神科に進まれた理由を教えてください
「両親が医者だった」とかではなく、中学生時代に何気なく読んだ本などからだんだんと興味を持った、というところでしょうか。医師になろうというよりも「精神科」自体に興味があったんです。

心理カウンセラーなどの道もありましたが、薬を使える分、やはり医師の方ができることも多いかなと。カウンセラーと精神科の医師を比較した結果、精神科の医師になりたいと思いました。

開業するに至った理由と、開業して感じた勤務医時代との違いを教えてください
大学病院に4~5年おり、精神病院に5~6年ぐらい勤務しました。開業の理由としては、1人の方が自由度も高く、自分の思った診療ができると考えたんです。

実際に開業してみると、患者さんの層がまったく異なることを実感しました。精神病院は基本的に入院病棟ですから、重症の患者さんが多かったです。もちろん、クリニックにも入院が必要な重症患者さんもいらっしゃいます。しかし精神病院と比較すれば、クリニックに重症の患者さんがいらっしゃることは少ないです。

精神科の治療はどういうものなのでしょうか?
基本的には薬物療法がメインです。「診療は患者さんの話を40~50分聞いて...」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそれをクリニックで行うのはとても難しいんです。もちろん初回は40~50分お話を伺いますが、2回目以降はケース・バイ・ケースになります。そういった、話を聞いたりトラウマなどの過去を整理したりするためには、専門のカウンセリングルームを紹介し、カウンセリングと並行して治療をしていきます。もちろん当院でじっくりお話を聞く場合もありますが、クリニックでは、カウンセラーができないこと(薬の処方など)にスポットを当てています。

院内

どのような患者さんが多いのでしょうか?また、1日にどれぐらい患者さんがいらっしゃいますか?
受付いわゆる「うつ状態」を主訴に来院される方が多いです。他には「パニック障害」「強迫性障害」「社会不安障害」「統合失調症」「注意欠陥障害」「不眠症」等、様々な方がいらっしゃいます。男女比は同じくらいで20~50代の方が多いです。
1日に診る患者さんは50~60人くらいでしょうか。

信頼関係を大事にするために、患者さんと接するときに気をつけていることはありますか?
患者さんの希望に沿った治療をするようにしていますできる限り患者さんの希望に沿った治療をするようにしています。たとえば、私が「こういった治療方針でいこう」と思って患者さんに提案しても、一方的な提案では受け入れられないことがあります。

我々は、治療を進める中で「復職のタイミング」や「薬の選択、やめるタイミング」なども、患者さんと話し合って決めていく必要があります。医者の判断だけで「いつまでに復職しましょう」とか「この薬を飲んでください」とかをすべて決められたら嫌ですよね。

このように、治療方針を無理矢理に押し付けてしまっては、患者さんとの信頼関係を構築できません。患者さんの希望と私の提案のどこで折り合いをつけるか。このさじ加減が難しいところですが、それを見極めて治療を進めるのも、私たち精神科医の役目だと思っています。

精神科では、患者さんと長期的なお付き合いになるのでしょうか?
患者さんによってバラバラですが、基本的には症状が安定してから9~12か月位は継続加療をお勧めしています。この期間は、安定していても再発する可能性が高いからです。頻繁に来院する必要はありませんが、定期的に来院していただいています。

開業前にはいくつかの病院で勤務しており、そのときの患者さんがいらっしゃることもありますから、付き合いで言えば20年以上の患者さんもいます。そういった患者さんのために、以前勤務していた、いくつかの病院の中間地点にあたる中目黒で開業したという理由もあるんです。

精神科は敷居が高いイメージがありますが、何か工夫されていることはありますか?
そうですよね。一般的に「精神科」というだけで敷居の高さや怖さを感じると思います。ですから、精神科だけれど『心療内科』と標榜した方が、敷居が低く感じるのではないかと思って心療内科を掲げています。「誰でも気軽に来られる医院にしたい」と常に思っています。

クリニックを開業する際も、2階以上の場所を探していました。メンタルクリニックの扉をくぐるにはどうしても勇気が必要ですし、周りの目が気になってしまうものです。さまざまなテナントが入っていて2階以上であれば、ビルに入ることがわかっても、どこのテナントに行くかまではわかりにくいですよね。患者さんにそれが伝わっているかはわかりませんが、そういったところにも配慮してテナントを選んだのは、工夫したことかもしれませんね。

待合室

先生のポリシーを教えてください
当院では、初診の方をその日のうちに診療するようにしています。心療内科は都心にいくつもありますが、どのクリニックも非常に混んでいるそうです。ある患者さんから伺った話では、電話で初診の予約を取ろうとしたところ「1ヶ月待ち」という答えが返ってくることもあるようです。

以前いらした患者さんは「30軒近くの心療内科に電話をして、やっと診てくれる先生が見つかったので来ました」とおっしゃいました。患者さんからすれば「具合が悪いのだから、その日のうちに診てほしい」と思いますよね。そういった声にも応えたいので、初診の患者さんは特に、その日のうちに診療するよう心がけています。

休日は家族と過ごすことが多いです休日のリフレッシュ方法や趣味などをお聞かせください
休日は家族と過ごすことが多いです。子どもがまだ8歳と6歳なので、遊びに連れて行ったり相手をしたりなどして過ごしています。仕事を忘れてリフレッシュできますが、わんぱくな時期ですから、逆に疲れてしまうこともしばしばあります(笑)。

心療内科にはどういったときにかかればよいのでしょうか?
「食事ができない」「眠れない」など、生活に支障をきたす症状であれば、一度心療内科へ行ってみるのもよいと思います。あと、周りの方から勧められたら、それは受診を検討するタイミングです。自分で思っている症状と周囲の方から見た症状は、意外と周囲の方の意見が正しい場合もあるのです。

大切なのは『早期発見・早期治療』です。何でもそうですが、早い段階の方が解決しやすいですよね。早めに来院して何もなければ、それだけでも安心できます。心療内科の敷居は意外と低いもの。相談程度でも構いませんから、気軽に来てください。

院長プロフィール新英士院長<経歴>
1990年 昭和大学医学部卒業

1990年 昭和大学病院勤務

1994年 井の頭病院勤務

1996年 大内病院勤務

2000年 医療法人社団桂香会
      中目黒メンタルクリニック開院

中目黒メンタルクリニック アクセスマップ

住所 東京都目黒区上目黒3-2-2 フジビル8F
電話番号 03-5768-2688
アクセス 東急東横線、東京メトロ日比谷線 中目黒駅より徒歩1分
診療科目 心療内科・神経科・精神科
診療時間 10:00~12:00/13:00~19:30(水曜は19時まで、土曜は15時まで)
※水曜日は平沼医師による診療
休診日 火曜午前、金曜午前、日曜、祝祭日

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